アルカディア音楽祭の歩み（第20回～第24回）

20回を記念した構成。第九演奏においてプロ中のプロと言われる大フィルを迎える。また船橋先生による事前のレッスンを経て、市内の四中学の生徒に大フィルと共演のステージを設定。昨年の「いきいきうたごえサークル｣に続き｢うたのまち･みつけ｣への期待膨らむ音楽祭となる。

20回を越え新たな一歩として、モーツァルトに取り組む。また1日目の顔ぶれもより多彩となる。合唱団の選曲も広がりをみせ、今後への｢飛躍｣を感じさせる。プログラムの最後に「アヴェ･ヴェルム･コルプス」を追加したのは、度重なる災害で被災した方への鎮魂と祈りの気持ちをこめたもの。

中越での水害･震災から10年の年に、明日への希望と平和への祈りを胸に、大曲「レクイエム」を演奏。合唱団は１年かけて練習に励んだ。管弦楽団は県内メンバーを中心に構成。いきいきうたごえサークル・アルカディア少年少女合唱団とともに、音楽を通じた地域の発展への願いもこめた。

音楽祭を来年に、次の世代につなげたいとの想いをこめた音楽祭。１日目に市内の小学校・高校の児童・生徒が参加。オーボエ奏者として杉浦直基氏をお迎えしたのはこの年から。メインの演奏曲は、プッチーニのグローリアと、明るく晴れやかな曲を選曲。音楽祭の豊かな、明るい次世代を彷彿とさせる。

昨年の小学校・高校に続き、市立中学生の参加があった。コンサートマスターに大関氏をお迎えしたのもこの年から。２日目のプログラムは、フランス・オルレアンでのコンクール優勝の大瀧氏をソリストに迎えた。ボリュームのあるものとなり、アンコールの｢ハレルヤ｣は、次回に繋がる｢歓喜への道」となった。