第29回アルカディア音楽祭 前夜

2022年2月26日。
アルカディア音楽祭前日。準備とリハーサルの日です。
史上初の「無観客開催」
チケットの払い戻しに訪れた方から
「楽しみにしていたんだよ。残念だね」というお言葉をいただいたと、担当役員から聞きました。
胸がいっぱいになり「ありがたいね」の言葉しか出てきませんでした。
口には出さないけれど、「30回はきっとね」と、それをきいたみんなは思ったに違いないです。

午後からは、ピアノで出演の近藤由都さんのリハーサル。
そして夜は合唱団。ホントに最後の練習です。
人数の割には広くて、高い山台。隣の人とは結構距離があります。ちょっとそわそわ気味の私達に船橋先生から「久し振りの大ホールの響きを楽しんじゃってください」とのお話しが。そしてステージに掲げられた看板に注意を向けてくださいました。
「響き あしたへ」この想いが、音楽祭を中止にしなかった理由の一つ。
その看板を背に、リハーサルを進めました。
久し振りに大ホールのステージで歌える。ホールに合唱団の声が響く。
実はそれだけでも嬉しかった! だって2年以上ぶりですもの!!
先生もうれしいよね。

この段階では客席が空なのはいつものことだから、モモコは響きを楽しむことや練習に気持ちが向いていたと思います。それこそ本番前の「わくわく」めいた気持ち。
船橋先生が時々差し込まれるピアノへの指示を、金子先生は瞬時に受け止めて、それに合唱団も刺激される感じ?。
船橋先生と金子先生とみんなで、曲の世界を創っていく、モモコにとっては楽しい時間。
「おさらい会ではなく、より良い演奏を」そんな想いも、いつもと少しも変わりありませんでした。

《モモコ》